捻挫の治療
捻挫は、一般的には安静して患部を固定した状態を保っていれば、2週間ほどで損傷した靭帯などが修復され治療が終わります。しかしながら、捻挫をしてから約3週間から4週間は、損傷した部分を無理に動かすような運動などは控えて、なるべく安静にしていたほうが良いでしょう。なぜなら、捻挫で損傷した靭帯はたとえ数週間で修復し、治療の必要がなくなったとしても、瘢痕という組織で仮の補強がなされている状態のため、すっかり元の状態に戻るには、数ヶ月という歳月がかかるからで、本当の意味で捻挫治療が終わっているわけではありません。
また、この瘢痕による仮補強の状態は、捻挫を再発しやすく、危険な状態です。この瘢痕は、捻挫で損傷した靭帯などから出た血液が繊維化して固定したものに線維芽細胞という結合組織が働いて瘢痕の組織を作り出した状態です。捻挫で損傷した部分に瘢痕ができて仮補強されたのち、徐々に本来の靭帯を形成する組織ができてくるのです。瘢痕は外からの力に弱く、何度も捻挫を繰り返して瘢痕組織が損傷すると、炎症が慢性化して元の靭帯形成がしにくい状態になってしまいます。競技選手やプロのスポーツ選手などは、捻挫治療が完全に終わる前に練習や試合をしなければならない場合もあり、医師や専門家の指導のもとに安全なトレーニングを行っています。
しかし、一般的には捻挫の治療に無理は禁物で、捻挫をしたら専門家の治療を受け、完全な状態に戻るまでは安静にするのがベストです。好きな競技やスポーツを続けるためにも、捻挫の治療をよく理解することはとても重要です。
